難治性外耳炎
外耳炎の治療として、耳道洗浄や細菌・マラセチアの感染があれば抗菌薬・抗真菌薬の投与が必要な場合があります。
ただ、こうした治療がうまくいかない場合があります、根本的に耳の構造が変化してしまい、耳道の狭窄してしまうなどしてさらに感染を助長してしまうケースもあります。
こうした場合は、外科療法があります。様々な選択肢がありますが、狭い所を解除してあげる外側耳道切除術や、水平耳道奥まで問題があるケースや腫瘍があるケース、または中耳炎も併発しているケースは全耳道切除術(+外側鼓室包骨切り)が必要となってきます。
顔面神経や鼓室包内の神経叢、大出血を引き起こす顎関節静脈など大事な部分が通っている部位になりますので、顔面神経麻痺をはじめとした合併症の発症も大いに考えられる部位になります。
ただ、どうしても耳の症状を改善してあげないと生活の質が落ちるケースモアありますので、外耳炎がなかなか治らずお困りの方は、一度ご相談いただければと思います。なかなか難しい領域の手術ではありますが、当院では実施しておりますのでご相談ください。
写真は外側耳道切除後、耳垢腺過形成の出現で外耳道の再狭窄。全耳道切除術実施後の摘出組織
愛知動物外科病院 丹羽

この病気の症例
実際に当院で手術した症例です。
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症例
外側耳道切除術
炎症性ポリープによって耳道閉塞が起こり、重度の外耳炎、中耳炎を起こしていた猫ちゃん。 中耳炎、外耳炎もあり、さらにポリープは水平耳道に存在し、容易には牽引引き抜きが難しい状況であったため、外側耳道切除…
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症例
全耳道切除術+外側鼓室包骨切り術
慢性外耳炎に加えて中耳炎を発症している場合、全耳道切除術に加え、外側鼓室包骨切り術(TECA+LBO)が必要となる場合があります。 この手術では、耳介は残ります。耳道を切除しますが骨伝導は残るため、わ…
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症例
鼻咽頭ポリープによる中耳炎、外耳炎
若齢の猫ちゃんで、鼻咽頭ポリープが外耳道を占拠。外耳炎と内耳炎を発症していた。 外耳炎の治療も考慮し、両側外側耳道切除術+ポリープ引抜き術にて治療。病理組織学的診断で炎症性ポリープと診断された。 鼻咽…